ニーチ


騒がしいアラームに 小さな幸せを奪われて 間の抜けた欠伸から今日が始まる

 
隕石は落ちて来ないかな なんて ドアを開ければ 

ありがちと 当たり前が カレンダーを埋めて行く

 
最近何かを必死になってやれたかなぁ 

胸を張って 誇れるモノを 捜しているフリして 逃げてばかりだ

 
素晴らしいと言える様な一生が 涙と汗達の結晶が 

日常に溶けながら ゆっくりと遠ざかる


溢れ出した自由への渇望が 流れ着く焦りと葛藤へ 

傷だらけの僕等の つかの間の夢模様 

「いつか」を重ねた 曇り空 晴れ待ち 午後

 

 潔くどんな事でも 受け入れてしまえたら 肌荒れもストレスも 敵じゃないのに

 
「人生に間違えなどない 思う我ままに進め」なんて嘯く人に限って 正しさに怯えている


 全ての価値から解放されてしまいたいなぁ 

人それぞれの 飾り気のない 値札など無用の 幸せを選べたら


只 気持ち良く日々を生きる事  ピュアでシンプルな このプランに 

いくつものハードルが嫌らしく置かれていて

 

軽く揉んでやろうかと踏み込んで 躓いた先に待つ 不安と 

ニヤリと目を合わせて 「やっちまった」と思う 

何故だか そんな日は 悔しい程 晴れた空です 


歳を重ねて見えてくる 若さの鎧が剥がれ 裸の自分が萎んでゆく 
何が怖くて 何がいけない つまらない この檻から 今 飛び出したい 羽ばたきたい

信じる事に少し疲れたら 意味無く笑顔で過ごしてみる 

死ぬまでにしてみたい9つを挙げてみる

不思議と急に胸が踊り出した なんてのは嘘でも ハイポーズ

綺麗事のイロハを もう一度叩き込む 

予想外れの人生模様 だからこそ 虹架かる空