ネガ


はじけて とんだ きらめく街 甘いパレード

不似合いな香り ひた喋る君は鼻につく

 

故郷が浮かんだグラスを飲干して 愛想笑い

下から上へ うごめく欲望の汚物だ

 

目を閉じて 口づけ交わせば 遠い過去に 酔いしれる夜

 

あなたの指で あなたの声で 全てを洗い流して

朽ちてゆく程 落ちていきたい 奥深く 如何わしく 美しく

 

いつでも清く正しくなんていられないよ

 

あなたに代わる人を捜した 哀れな男に どうかご加護を

 

暗闇の中 重なり合う影 押し寄せる快楽の波に

失墜の様な 涙の様な 後悔が溢れ出して 朝が来る

 

ずっと ずっと 捨てれなかった写真は 二人 今も あの日の笑顔のまま

 

あなたの指で あなたの声で 全てを洗い流して

朽ちてゆく程 落ちていきたい 奥深く 如何わしく 美しく